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008 鳥取地震の資料2 鳥取地震災害資料

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2025年2月24日  008 鳥取地震の資料2  鳥取地震災害資料                                                                                                                図1 鳥取地震災害資料復刻版後付け   鳥取地震の当時の数少ない公的な文書のうち、建築学会震災調査隊が建築雑誌昭和19年2,3 月合併号に「鳥取県震災調査報告」として掲載されたものが、昭和58年に復刻版として、編集 米子高等専門学校地域防災研究班、鳥取県建築士会、および日本建築学会中国支部鳥取支所として出版されている。図3の目次の通り、この本には、「鳥取県震災調査報告」及び「鳥取県震災小誌」が掲載され、鳥取県内の主要活断層と震源分布についてまとめられている。   なお、この本は鳥取県立図書館に所蔵されている。(はなか)

007 鳥取地震の概要2

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2025年2月17日 007 はなか   鳥取地震の概要2         震源断層は 鹿野・吉岡断層   図1  鹿野・吉岡断層の概況(津屋弘達, 1944 年) 鳥取地震の時刻、震度、規模と震源について、 ①    「鳥取県震災小誌」から 昭和18年9月10日午後5時36分57秒、震度6(当時の最大震度) 震源は、吉岡温泉と洞谷の中間、深さ約15 km (米子地方気象台の記録より) ②    「鳥取地震概報」(中央気象台1943年11月)から 昭和18年9月午後5時36分57秒、鳥取市付近で烈震(震度6) 震源地は、鳥取市西南約8 km の野坂川中流域の血か約10 km と推定される。 このほか、「鳥取県震災調査報告」(建築学会震災調査隊 建築雑誌1944年)、 「鳥取地方震災被害調査報告書」(舞鶴海軍施設部 1944年)などに記述あり。  

006 鳥取地震の資料1

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  2025年2月 11 日   006 はなか 006 鳥取地震の資料1                                                                                          図1 鳥取県震災小誌 図2新編日本被害地震総覧  鳥取地震の公的な資料(県・市等)としては、「鳥取県震災小誌(昭和18年9月3日旧暦)」が唯一である。時の鳥取県知事は、武島一義。その後、鳥取市は1982年9月1日金田裕夫市長の時にその復刻版を出している。  全国の過去の地震とその被害の概要をまとめたのが「 新編日本被害地震総覧(宇佐美龍夫1996年)」である。また西田良平氏著「鳥取の地震(1987年)」で、この地震の特徴が、自然科学の見地でまとめられている。 このほか近年にまとめられたものとして、「鳥取の災害(地震・火災編)(芦村登志雄・鷲見貞雄1988年)、「鳥取大災害(横山展宏2012年)、「その昔大地震があった(橋本巌2013年)」がある。 図4 その昔大地震があった 図3 鳥取の地震                   そのほか、おおもとの資料として、「鳥取県震災調査報告(建築学会震災調査隊 建築雑誌1944年)」、「鳥取地方震災被害調査報告書(舞鶴海軍施設部1944年)」がある。                                                          

005 鳥取地震の概要1 震災小誌と新編日本被害地震総覧

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  2025年2月4日   005  はなか 鳥取地震の概要1 震災小誌と新編日本被害地震総覧 図1 鳥取地震震度分布図 図2 鳥取地震震度分布広域図 鳥取地震の被害などを自治体が取りまとめた資料として、唯一鳥取県が鳥取県震災小誌を出している。県立図書館に数冊保管されている。この執筆は、特攻課長地方 警視の小橋正男が行っている。図1・2は、数少ない図表の中の震度分布図である。これに掲載された被害状況は、死者 1,210 人、負傷者 3,860 人、全壊 13,295 棟、半壊 14,110 棟、全焼 287 棟、半焼 10 棟とある。発災は、 1943 (昭和 18 )年 9 月 10 日午後 5 時 36 分 57 秒。震度は、当時最大の6、烈震。 宇佐美龍著新編日本被害地震総覧によると、震源は北緯 35.52 °、東経 134.08 °地震の規模マグニチュードは、 7.2 。 鳥取地震に関する資料がいくつか知られているが、今後調べてみたい。